皆さん、こんにちは!
本日は映画のご紹介です。松たか子さん主演の「ナギダイアリー」。
舞台のモデルは岡山県の奈義町。筆者は岡山県には渓流釣りで行きますが、奈義町には馴染みがありません。
そこで映画とともに、この町についても興味を持ちました。
詳しく見ていきましょう。
作品概要
『ナギダイアリー』は、2026年9月25日(金)に新宿ピカデリー、ユーロスペースほか全国ロードショーで公開される、深田晃司監督・脚本、松たか子主演の人間ドラマです。
第79回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品され、2026年5月のワールドプレミアでは上映後に約7分間ものスタンディングオベーションが巻き起こりました。
日本公開に先駆けて、すでに15を超える国と地域での公開が決定しており、公開前から世界的な注目を集めている作品です。
キャスト
- 松たか子:遠藤寄子(よりこ)役。癒えない喪失を抱えたセクシュアルマイノリティの彫刻家を演じます。
- 石橋静河:坂下友梨役。東京から寄子のもとを訪れ、彫刻のモデルを務める建築家です。
- 松山ケンイチ:井口好浩役。物語の鍵を握る人物として登場します。
- そのほか、川口和空、藤原聖、藤間爽子、水間ロン、申瑞季といった実力派俳優が脇を固めています。
あらすじ
自然豊かな架空の町「ナギ」。この地でひとり創作に打ち込む彫刻家・寄子のもとに、弟の元妻で建築家の友梨が、休暇を取って東京から訪れます。
義理の“元姉妹”である友梨をモデルに彫刻を制作する数日間。若くして妻を亡くした好浩、その息子の春樹、そして親友の圭太――。異なる場所で生きてきた寄子と友梨の再会は、穏やかだったナギの日常に小さな揺らぎをもたらしていきます。
見どころ
① 「淵に立つ」「恋愛裁判」の深田晃司監督が9年をかけた渾身作
深田監督は、岸田國士戯曲賞を受賞した劇作家・平田オリザの代表作「東京ノート」に着想を得て、自らオリジナル脚本を執筆しました。あわせて、ジャック・リヴェット監督の「美しき諍い女」からも影響を受けているといいます。
企画の立ち上げから完成まで実に9年という長い歳月をかけて作り上げられた作品です。
② カンヌで絶賛された人間ドラマ
海外メディアからは、静かな沈黙と丁寧な感情表現を高く評価する声や、自分らしく生きることの尊さを描いた傑作だといった評価が寄せられています。
深田監督のこれまでのキャリアの中でも屈指の完成度と評されている点も見逃せません。
③ 松たか子・石橋静河・松山ケンイチの共演
日本映画界を代表する松たか子が、これまでとは異なる役どころに挑戦。近年注目度が急上昇している石橋静河、実力派の松山ケンイチとの共演も大きな見どころです。
④ 「東京ノート」の精神を受け継いだ新たな物語
小津安二郎監督の「東京物語」をモチーフにした平田オリザの戯曲「東京ノート」。その精神を受け継ぎながら、都会ではなく地方の町「ナギ」を舞台に据えたことで、まったく新しい人間模様が描かれています。
舞台のモデル、岡山県奈義町とはどんな町?
映画の舞台「ナギ」のモデルとなったのは、岡山県北東部・勝田郡に位置する奈義町です。中国山地の秀峰・那岐山(なぎさん)の南麓に広がる高原地帯で、空が広く感じられる開けた地形と、四季折々の美しい自然が魅力の町です。


画像引用:https://www.town.nagi.okayama.jp/
人口・暮らし
奈義町の人口は2023年時点で5,735人ほどの小さな自治体です。人口減少・高齢化が進む地方の町である一方、「子育て王国」として全国的に知られている点が大きな特徴です。
2019年には合計特殊出生率2.95という驚異的な数字を記録し、「奇跡の町」としてメディアでたびたび取り上げられてきました。
出産祝金や在宅育児支援金、高校卒業までの医療費無料化など、切れ目のない子育て支援策が充実しており、子育て世帯の移住先としても人気を集めています。
町内にはスーパーやドラッグストアがある程度で、まとまった買い物は車で約30分の津山市へ出向くという、コンパクトな暮らしが営まれています。
観光・文化
奈義町の観光の目玉は、1994年に開館した「奈義町現代美術館(通称NagiMOCA)」です。プリツカー賞を受賞した建築家・磯崎新氏が設計を手がけ、荒川修作氏とマドリン・ギンズ氏らアーティストの作品と建物そのものが一体化した、公共建築として世界初とも言われる美術館です。
「太陽」「月」「大地」と名付けられた3つの展示室からは、借景として那岐山を望むことができます。人口6,000人に満たない小さな町にこれほどの美術館があること自体が話題を呼び、県外からも多くの人が訪れています。
そのほか、江戸時代後期から伝わる農村歌舞伎「横仙歌舞伎」の体験ができるほか、美術館から那岐山へと延びる「奈義町シンボルロード」では、4月中旬になると約1kmにわたって菜の花畑が広がり、那岐山と黄色い花畑のコントラストが美しい風景を作り出します。アドベンチャースポットでの4輪バギー体験など、自然を生かしたアクティビティも充実しています。
筆者の場合、渓流釣りが趣味なので、高梁川(岡山県最大の流域)へは何度か足を運んだことがあります。でも、奈義町は知りませんでした。今後は注目したいと思いますね!
アクセス
JR岡山駅から車で約2時間、岡山桃太郎空港から車で約1時間30分、大阪からは高速道路利用で約2時間30分というのが目安です。決してアクセスが良いとは言えない山あいの町ですが、だからこそ守られてきた豊かな自然と静かな暮らしが、映画『ナギダイアリー』の世界観とも重なって見えてきます。
『ナギダイアリー』は、都会の喧騒から離れた地方の町を舞台に、女性たちの再会と心の揺らぎを静かに見つめる人間ドラマです。9月25日の公開に先立ち、舞台となった奈義町の魅力にも触れておくと、映画をより深く味わえるのではないでしょうか。

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