堺雅人さん主演「VIVANT」続編、盛り上がっていますね。海外ロケ地と堺さんの演技力、この2つのテーマで記事本文をまとめました。
続編の舞台のアゼルバイジャンでは、シルクロードの面影を残すシェキのキャラバンサライ、世界遺産に登録されているバクー旧市街、赤と白の縞模様が特徴的なキャンディ・ケーン・マウンテンズなどで撮影が行われたと言われています。
さらに、「山の上の秘境集落」での撮影も。筆者はこの秘境集落がとくに気になりました。
いったいどこでしょう?
「VIVANT」続編の舞台・アゼルバイジャンの秘境「ヒナルグ村」とは

画像引用:https://pamon.sekaken.jp/

日曜劇場「VIVANT」続編がついに始まりました。放送は日曜夜9時、すでに11話・12話まで放送されており、前作を上回るスケールの大きさに驚かされている視聴者も多いのではないでしょうか。
今回の舞台となったのはアゼルバイジャン。堺雅人さんはテレビのトーク番組で、現地での撮影について2カ月にわたる過酷なロケだったと明かしています。
共演の阿部寛さんも、移動時間の長さや、山の上にある秘境集落が印象に残ったとコメントしていました。
この「山の上の秘境集落」というのが、アゼルバイジャンの絶景スポットとして知られる「ヒナルグ村(キナルグ村)」でしょうか。
実際にどんな場所なのか、公開されている情報をもとに詳しく調べてみました。
コーカサス山脈の懐に抱かれた山岳集落
ヒナルグ村は、アゼルバイジャン北部のグバ地区、コーカサス山脈の高地に位置する集落です。標高は資料によって2,180m〜2,300m前後と紹介されており、アゼルバイジャン国内でも最も標高の高い集落のひとつとされています。
首都バクーから車で数時間かかる山岳地帯にあり、曲がりくねった山道の先にようやくたどり着く、まさに「秘境」と呼ぶにふさわしい立地です。
村からはコーカサス山脈の雄大なパノラマが一望でき、その景観の美しさから「一生に一度は見たい絶景」として旅行メディアでもたびたび紹介されています。
数千年続く独自の文化と言語
ヒナルグ村の最大の特徴は、そこに暮らす人々が独自の言語・文化を今も守り続けている点にあります。ヒナルグ語(キナルグ語)と呼ばれる言語は、世界中でこの村だけで話されている言語とされ、古くは『世界のことば小事典』のような専門書でも取り上げられてきました。
住民はコーカサス・アルバニア人の末裔とも言われ、ブロンズ器時代にまで遡る古い歴史を持つとされています。
暮らしぶりも独特で、季節に応じて家畜とともに夏の高地牧草地と冬の低地を行き来する「トランスヒューマンス(移牧)」と呼ばれる伝統的な生活様式が、数千年前から現在まで受け継がれています。
夏の放牧地と冬の放牧地を結ぶ「コチ・ヨル(移動路)」と呼ばれる約200kmにも及ぶ道は、この村の暮らしを支える生命線ともいえる存在です。
2023年に世界遺産登録
ヒナルグ村と、この村を含む文化的景観は、2023年9月にサウジアラビア・リヤドで開催されたユネスコ世界遺産委員会の会合で、「キナルグの文化的景観と移牧路(コチ・ヨル)」として正式に世界遺産(文化遺産)に登録されました。
高地の集落、夏冬の放牧地、そして200kmの移牧路までを含む、生きた文化遺産としての価値が国際的に認められたかたちです。
村の周辺には、かつてゾロアスター教の信仰と結びついていたとされる「アタシュガー(火の神殿)」の遺構もあり、火の国アゼルバイジャンらしい信仰の歴史も垣間見ることができます。
阿部寛さんが「印象に残っている」と語ったのも納得の、時間が止まったような景観と、数千年単位で続く暮らしがそこにはあるようです。ドラマの中でこの秘境がどう描かれるのか、放送でも注目したいポイントです。
堺雅人、二重人格を演じ分ける「神業」演技力
「VIVANT」続編で改めて話題になっているのが、堺雅人さんの演技力です。ドラマでは主人公とは別の人格が登場する設定になっており、その演じ分けの巧みさに驚かされた視聴者も多いはずです。
筆者も凄いなあ、とつくづく思います。
番組スタッフからも、主人公と別人格「F」を演じ分ける、その「間(ま)」のすごさが語られています。共演の阿部寛さんも絶賛しており、大学時代からの友人でもある俳優・山本耕史さんは、堺さんの演技について鋭さと正確さを兼ね備えていて、長い台詞も完璧にこなすと評しています。
長年堺さんを見てきた盟友からのこの評価は、説得力があります。
演技の原点は早稲田大学の演劇研究会
堺雅人さんはご本人が、この演技力の土台は早稲田大学の演劇研究会で培われたものだと語っています。学生時代から舞台の上で鍛え上げた表現力が、今のドラマでの緻密な演じ分けにつながっているというわけです。
さらに堺さんは、日々「顔の体操」を欠かさないことも明かしています。顔をしかめたり、大きく動かしたりといったトレーニングを日常的に続けているそうで、こうした地道な積み重ねが、微妙な表情の違いで人格の切り替えを表現する演技を支えているのでしょう。
台本34ページ、映像で約20分の長台詞
今回の続編では、台本にして34ページ、映像にすると約20分にも及ぶ長台詞のシーンがあると堺さん本人が語っています。
20分間、途切れることなく台詞を紡ぎ続けるというのは、想像するだけでも相当な集中力と体力が求められる仕事です。それを完璧にこなしてみせる堺さんの姿は、もはや「神業」と呼びたくなるほどです。
早稲田大学の演劇研究会仕込みの基礎力、日々の顔の体操による表現力、そして長尺の台詞を破綻なく演じきる集中力。これらが積み重なって、あの説得力のある二重人格の演技が成立しているのだと思うと、改めて堺雅人さんという俳優のすごみを感じずにはいられません。
まとめ
「VIVANT」続編は、アゼルバイジャンという舞台の壮大さと、堺雅人さんの卓越した演技力、この2つの魅力が掛け合わさって、前作にも劣らない見応えのあるドラマになっています。ヒナルグ村のような世界遺産級の絶景ロケ地、そして役者たちの本気の演技。放送はまだ続きますので、今後の展開からも目が離せません。


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