【ネタバレあり】韓国ドラマ「イ・サン」完全ガイド|正祖の生涯とキャスト・結末を徹底解説

韓国ドラマ

韓国ドラマ「イ・サン」朝鮮王朝史上もっとも波乱万丈の王・正祖の生涯

テレビ大阪にて毎週火曜17:25〜18:25で放送中の韓国ドラマ「イ・サン」。7月16日(木)放送分で31話まで進み、次回は7月21日(火)17:25〜18:25の放送となります。

筆者はAmazonプライムビデオで全77話を一気に視聴しましたが、とにかく見応えのある大河ドラマでした。今回は、本作の魅力から物語の内容、キャスト、そして結末(ネタバレあり)まで、たっぷりご紹介します。

「イ・サン」ってどんなドラマ?

「イ・サン」(原題:이산 李祘)は、2007年から2008年にかけて韓国MBCで放送された全77話の時代劇です。「宮廷女官チャングムの誓い」や「トンイ」を手がけた名匠イ・ビョンフン監督の作品で、朝鮮王朝第22代国王・正祖(チョンジョ、本名イ・サン)の波乱の生涯を描いています。韓国での最高視聴率は38.9%を記録した、まさにイ・ビョンフン監督の代表作のひとつです。

主人公イ・サンは、幼くして父を理不尽な形で失いながらも、祖父から王位を継承し、数々の暗殺の危機を乗り越えながら「聖君」を目指して奮闘します。政治劇としての骨太さと、幼なじみたちとの友情・恋愛模様が絶妙に絡み合い、単なる史劇にとどまらない人間ドラマとしての厚みがあるのが本作最大の魅力です。

物語の内容

物語は、サンの父・思悼世子(サドセジャ)が謀反の濡れ衣を着せられ、米びつに閉じ込められて命を落とすという衝撃的な事件から始まります。幼いサンは父に食べ物を届けようとする途中、女官見習いの少女ソン・ソンヨンと、内侍候補の少年パク・テスと出会い、身分を超えた友情を結びます。この3人の絆が、物語全体を貫く軸になっています。

成長したサンは、父を陥れた老論派(ノロン派)から命を狙われ続けながらも、祖父・英祖(ヨンジョ)のもとで王世孫として学び、数々の陰謀を乗り越えて即位します。即位後は「私は思悼世子の息子だ」と宣言し、父の無実を天下に示しました。その後は水原・華城の建設や実学者の登用など、朝鮮後期文化に花を咲かせる名君として描かれます。

一方で、生涯にわたって10回以上も暗殺未遂に遭うなど、王座に座り続けること自体が命がけの闘いであったことも丁寧に描かれています。

サンとソンヨン、テスの三角関係も物語の大きな見どころです。テスはソンヨンに想いを寄せながらも、サンへの忠誠とソンヨンへの友情の間で葛藤し、最終的には自らの想いを胸に秘めたまま、サンにソンヨンを側室に迎えるよう進言するという切ない選択をします。身分違いの恋、友情、忠義が絡み合う人間模様は、見る者の胸を強く打ちます。

魅力的なキャスト陣

主演のイ・サン役は、映画「シルミド」などで知られるイ・ソジンが演じています。理知的でありながら人情味あふれる王を、幼少期から晩年まで説得力たっぷりに演じ切りました。ヒロインのソン・ソンヨン役はハン・ジミン。芯の強さと可憐さを兼ね備えた演技で、当時新人賞にも輝いています。パク・テス役のイ・ジョンスは、不器用ながらも一途な武官を好演し、多くの視聴者の涙を誘いました。

脇を固めるキャストも豪華です。厳格な祖父・英祖役のイ・スンジェ、サンの母・恵慶宮役のキョン・ミリ、権力の魔力に取り込まれていく側近ホン・グギョン役のハン・サンジンなど、一人ひとりのキャラクターに深い背景が用意されており、単なる善悪の二元論では語れない人間ドラマになっています。

結末について(ここからネタバレです)

物語終盤、サンは実の子である文孝世子をはしかで失うという悲劇に見舞われます。さらに最愛のソンヨンも、二人目の子を身ごもったまま病に倒れ、胎児を守るために薬の服用を拒み、サンの腕の中で息を引き取ります。栄華を極めた王でありながら、私生活では大切な人を次々と失っていくサンの姿は、本作屈指の名場面として語り継がれています。

政治の面では、権力に溺れたホン・グギョンが王妃暗殺を企てるも直前で思いとどまり、自ら罪を告白して流刑地で病死。老論派の重鎮たちも謀反の末に処刑され、長年サンを苦しめた勢力は次々と粛清されていきます。

最終話では、時が流れてサンには側室スビンとの間に生まれた子・コンがいる場面が描かれます。かつて英祖から問われたのと同じ問いを、サンは息子コンに投げかけます。そして1800年、サンは病により49歳という若さで急逝します。最終話ではソンヨンが霊魂として現れ、危篤のサンに寄り添うという幻想的な演出で幕を閉じます。

史実の正祖もまた、多くの功績を残しながら道半ばで急逝した王として知られており、ドラマはその史実に忠実に、しかし温かみのある人間ドラマとして描き切っています。

まとめ

「イ・サン」は、権力闘争の緊張感と、身分を超えた友情・恋愛の切なさを同時に味わえる、まさに大河ドラマの醍醐味が詰まった作品です。テレビ大阪では現在31話まで放送済み。次回は7月21日(火)17:25〜18:25の放送です。続きが気になる方は、Amazonプライムビデオなどの配信サービスで先に全話を視聴してみるのもおすすめです。

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