7月2日(木)12時15分から放送される「おとな時間研究所」は、「保護犬・老犬との絆」をテーマにお届けします。犬は今や、私たちにとってかけがえのないパートナーです。家族の一員として迎える人も多く、その暮らし方は実にさまざまです。犬と上手に寄り添って暮らすにはどうすればよいのか。保護犬を取り巻く現状や、日々の飼育を通して、犬との共生について考えていく一時間です。
そんな今回の放送にゲストとして登場するのが、モデルでありデザイナーでもある雅姫(まさき)さんです。現在4匹の愛犬とともに暮らす雅姫さん。その輪の中には、かつて行き場を失っていた保護犬の姿もあります。なぜ彼女は、保護犬を家族として迎え入れることになったのでしょうか。これまでの歩みとともに、雅姫さんの生き方をクローズアップしてご紹介します。
秋田から始まった、雅姫さんの歩み

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雅姫さんは1972年、秋田県横手市の生まれです。専門学校に通っていた1990年代の初め、マガジンハウスの雑誌『an・an』でモデルとしてデビューを果たします。当初はディスプレイやコーディネートを学ぶ学生でしたが、思いがけずモデルの世界へと足を踏み入れることになりました。ご本人は後年のインタビューで、「自分がモデルをやれるなんて思ってもいなかった」と当時を振り返っています。個性が求められ始めた時代の流れにも後押しされ、雑誌や広告の第一線で活躍するようになりました。
その後、雅姫さんは自身のライフスタイルそのものが多くの女性たちの憧れとなっていきます。東京・自由が丘で、着心地のよい大人のための服を扱う「ハグ オー ワー」と、衣食住を提案する「クロス&クロス」という二つの店をプロデュースし、自らデザイナーも務めています。「リバティ」「レペット」といった世界的ブランドとのコラボレーションも数多く手がけてきました。花や器、インテリア、料理。日々の暮らしを慈しむ姿を綴った著書はおよそ50冊近くにのぼり、幅広い年代の女性から支持を集め続けています。
結婚、そして「期待せず、干渉せず、信頼する」家族のかたち
雅姫さんは結婚しているのか。気になる方も多いかもしれません。雅姫さんは1995年、サッカー選手だった森敦彦さんと結婚し、翌年に長女のゆららさんを出産しています。20代の早い時期に、結婚と出産という大きな節目を迎えたことになります。
ところが、ゆららさんがまだ幼いころ、森さんはJリーグを退団します。雅姫さんは後に、「Jリーガーと結婚したのに、いきなり無職になっちゃった」と笑いながら語っています。小さな子どもを抱えながら、雅姫さんは「自分にできること」を模索し、子ども服の店「ハグ オー ワー」を立ち上げました。これが、現在へと続くデザイナー雅姫さんの出発点になったのです。夫の単身赴任や、当時飼っていた大型犬2匹の世話も重なり、ほとんどのことを一人でこなしてきたといいます。雅姫さんは「そこで私はぐんと男前になった」と振り返ります。
その後、森さんはファッションブランドの世界へと進み、現在はデザイナーとして多忙な日々を送っています。娘のゆららさんも、美術系の大学・大学院へと進み、油彩を中心に描くアーティストとして活動しています。
三者三様の道を歩む家族について、雅姫さんが大切にしているのが「期待せず、干渉せず、信頼する」という距離感です。生活の時間帯も性格もまるで違う夫婦ですが、雅姫さんは「言ってもなおらないことは求めない。問題が起きても許すこと」を夫婦円満の結論として挙げています。それぞれが自由に生きながら、それでいてしっかりと信頼でつながっている。そんな大らかな家族のかたちが、雅姫さんの暮らしの土台になっているのです。
ラブラドールへの憧れと、二匹の愛犬を看取った日々
雅姫さんと犬との関わりは、子どものころにまでさかのぼります。小さいころから犬が大好きでしたが、共働きの両親のもとでは飼うことができませんでした。だからこそ、「大人になったらラブラドールと暮らしたい」と夢見ていたといいます。
結婚後、その夢をかなえて犬との暮らしが始まりました。娘のゆららさんのお守り役を務めた一匹や、17歳という大型犬としては驚くほどの長寿を全うした賢い一匹。雅姫さんは約30年にわたって犬とともに歩み、思い出深い別れも経験してきました。先に旅立った犬を見送り、残された老犬が気落ちしていたところへ、新しい仔犬を迎えたこともありました。すると年老いた犬が再び元気を取り戻したといいます。犬たちはお互いに、そして家族に、かけがえのない活力を与え合ってきたのです。
辛いことや疲れたことがあっても、犬はいつも尻尾を振って無条件に出迎えてくれる。雅姫さんは、犬との暮らしを「癒し」という言葉で表現しています。
保護犬・ヴォルスとの出会い

画像引用:https://sippo.asahi.com/article/11722154
雅姫さんの暮らしを語るうえで欠かせないのが、チョコレート色のラブラドール、ヴォルス君の存在です。ヴォルス君は、娘のゆららさんがある日突然連れて帰ってきた保護犬でした。すでに3軒の家で里親を断られていた犬で、ここで断れば、また次の家へと回されてしまう。雅姫さんは大型犬を飼う大変さを誰よりも知っていたため、最初は大反対だったといいます。
それでも、「うちがダメだったら、この子はまた何件もの家を転々とすることになる」という思いが、家族の背中を押しました。こうしてヴォルス君は、雅姫さんの家族の一員となったのです。迎え入れてからは、家じゅうの家具や壁をかじり、思いもよらないものまで口にしてしまうなど、まさに珍事件の連続だったそうです。それでも雅姫さんは、「どんなに怒っても、3秒後にはすり寄ってくる」「頼りにしてくれる姿がたまらない」と、今ではヴォルス君を何よりの相棒だと語ります。
行き場を失っていた一匹の犬が、家族と出会い直し、かけがえのない存在になっていく。ヴォルス君との日々は、保護犬と暮らすことの大変さも喜びも、そのすべてを雅姫さんに教えてくれました。
にぎやかな4匹との、今の暮らし
現在、雅姫さんの家には4匹の愛犬がいます。トイプードルのもぐら君とピカソ君、そして保護犬として迎えたヴォルス君。さらに最近、唯一の女の子であるこぐまが新しく仲間入りし、家の中は一段とにぎやかになりました。大きさも性格もそれぞれ違う犬たちが、四季を巡りながら穏やかに暮らしています。
雅姫さんにとって犬たちは、家族それぞれの悩みや愚痴を黙って受け止め、すべてを包み込んでくれる存在です。一頭一頭との出会いや別れを通して、雅姫さんは命と向き合い、暮らしの中で犬たちとともに歳を重ねてきました。看取りの経験があるからこそ、今そばにいる犬たちとの時間を、より一層大切にしているのです。
保護犬を迎えるという選択は、決して簡単なことばかりではありません。それでも、行き場のない命に手を差し伸べ、ともに暮らしていく。雅姫さんの生き方には、犬との共生について私たちが考えるべき大切なヒントが詰まっています。7月2日(木)放送の「おとな時間研究所」で、その温かな暮らしぶりにぜひ触れてみてください。
番組情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 番組名 | おとな時間研究所 |
| テーマ | 保護犬・老犬との絆 |
| 放送日時 | 7月2日(木)12:15〜13:00 |
| ゲスト | 雅姫(まさき)さん(モデル・デザイナー) |

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