テレビ東京の経済トーク番組『カンブリア宮殿』(木曜23:06〜)が、4月の放送開始20年に合わせて番組初のMC交代を実施します。新たに進行を務めるのは、作家の金原ひとみさんと、音楽クリエイターのヒャダインさん。長年番組を牽引してきた村上龍さん×小池栄子さん体制が“卒業”し、新しい顔で再スタートを切る形です。
では、視聴者にとって番組はどう変わるのか。ここでは、発表内容を整理しつつ、「変えるところ/変えないところ」を軸に、新MCの人物像と見どころをまとめます。
『カンブリア宮殿』は20年目で何が変わる?
今回のポイントは大きく3つです。
* 2006年4月の放送開始から丸20年の節目に、番組を大型リニューアル
* 番組初となるMC交代(村上龍さん×小池栄子さんが卒業)
* 新MCは金原ひとみさん(メインインタビュアー)+ヒャダインさん(インタビュアー/橋渡し役)
テレビ東京は、新体制について「同世代のトップクリエイター2人が感性をぶつけ合い、企業トップに切り込む」新時代の経済トークショーを掲げています。
「変えないところ」:番組の核は“企業トップの本音を引き出す”こと
発表文では、番組が築いてきた“根幹”は変えず、魅力を引き継ぐ姿勢が明確です。チーフプロデューサーも「二人が築き上げた番組の根幹は変えず、受け継ぎながら、時代を捉えて変革も起こす」とコメントしています。
『カンブリア宮殿』の強みは、企業や経営者を“ニュースの見出し”ではなく、生身の言葉として届けてきた点にあります。ここが維持されるなら、視聴者が安心して見続けられる土台は揺らぎません。
「変わるところ」:問いの立て方と、番組の“翻訳力”がアップする可能性
一方で、新体制がもたらす変化は「何を聞くか」よりも、どう聞くか(問いの立て方)に出そうです。
1)金原ひとみ=“言葉のプロ”がメインインタビュアーに

出典:集英社文芸ステーション
金原さんは、作家として鋭い感性で時代を切り取ってきた人物。テレ東側も、デビュー作『蛇にピアス』で芥川賞を受賞したことを含め、長年の受賞歴・著作を紹介しています。
本人コメントでは「完全な門外漢」「人選ミスかもしれない」と率直に不安を語りつつも、最終的には「好奇心と取材欲を解放して、とにかくやってみよう」と腹を括っていますね。ここは視聴者としても期待したい部分です。
予想される変化
* 企業の“成功談”をなぞるより、葛藤や矛盾、意思決定の揺れを言語化させる質問が増える
* 経営を「人間の物語」として立ち上げるトークが強まる
2)ヒャダイン=難しい話を“視聴者の言葉”に橋渡し

出典:スポニチSponichiAnnex
ヒャダインさんは、楽曲提供や作詞作曲編曲に加え、タレントとしても活動するマルチな存在。番組側も「視聴者への橋渡し」役を期待していることが、本人コメントから読み取れます。
本人は「トップランナーの言葉を丁寧に視聴者に橋渡しする」「金原さんがのびのびと言葉を紡げる環境になるようサポート」と明言。つまり、新体制は“二人体制で話を立体化”させる設計です。
予想される変化
* 経営用語や業界構造の説明が、テンポよく整理され、初見でも追いやすくなる
* 金原さんの鋭い問いを、視聴者側に着地させる“補助線”が増える
新MCの人物像まとめ
金原ひとみとは:時代を切り取る“文学のトップランナー”
* 『蛇にピアス』でデビューし、芥川賞受賞(番組発表でも強調)
* 以降も複数の文学賞を受賞、近年作も含めて番組側がプロフィールを掲載
* 本人は「門外漢」としつつ、取材欲と好奇心で挑む姿勢
ヒャダインとは:言語化と整理が得意な“翻訳者タイプ”
* 音楽クリエイターとして幅広い制作領域を持ち、タレントとしても活動(番組発表に記載)
* “橋渡し”と“サポート”を役割として明言
まとめ:20年目の“初交代”は、番組の入口を広げるチャンス
今回のMC交代は、単なる世代交代というより、経済番組の見せ方を更新する挑戦に見えます。番組側は「根幹は変えずに継承しながら変革も起こす」とし、さらに「企業や経営者がサバイブする方法を考える」方向性も示しています。
金原ひとみさんの“問いの鋭さ”と、ヒャダインさんの“翻訳力”が噛み合えば、これまで以上に「ビジネス層だけでなく、一般視聴者にも刺さる経済トーク」へ進化する可能性も。4月からの新『カンブリア宮殿』は、変化の中身を見届けたくなるリニューアルになりそうです。


コメント