81歳同士の不倫関係で殺人未遂事件 福岡・中間市の判決と事件の経緯を解説
2025年9月、福岡県中間市で信じられない事件が起きた。81歳の男が、同じく81歳の交際相手の女性を包丁で切りつけ、殺害しようとしたのです。衝撃の事件。この事件について気になったのでまとめてみます。類似の事件も調査しました。
旅行当日の朝、何が起きたのか
2人はそれぞれ配偶者がいながら不倫関係にあり、その日は2人で大阪旅行に出発する予定だった。まさに”楽しい旅立ちの朝”のはずが、思わぬトラブルが悲劇の引き金となったのです。
午前4時ごろ、女性が石橋勝彦被告(81歳)の自宅を訪れ、2人はお茶を飲んで出発の準備をしていた。そこで女性が「そろそろ出発しよう」と声をかけつつ、テーブルに残っていた前日の食器を片付けるよう石橋被告に言いました。
この「食器を片付けて」というひと言が、最悪の結果を招いてしまう。
石橋被告はこの言葉に立腹。さらに女性が1人で玄関に向かう様子を見てさらに怒りを募らせ、台所から一番大きな包丁(刃渡り約18センチ)を手に取り、女性に向かっていった。女性が「何すんのよ」と言うと、かえって激昂し、首を複数回切りつけたのです。
女性がその場から必死に逃げたことで一命を取りとめたが、首に約14日間の治療を要する切り傷を負いました。
裁判の争点は「どんな刑を科すべきか」
福岡地裁小倉支部で開かれた裁判では、殺人未遂の成立に争いはなく、焦点は量刑のみ。
検察側は「一歩間違えれば死亡していた可能性が非常に高い」「動機に酌量の余地はない」として拘禁刑7年を求刑。一方、弁護側は反省の弁、前科なし、高齢、次男による監督誓約などを理由に拘禁刑3年・執行猶予5年を主張しました。
それにしても、81歳という年齢でこれほど激しい怒りが爆発するとは…。検察が「短絡的かつ身勝手」と評した今回の事件。驚きましたね!
類似ケース
※「高齢者の不倫カップル」――ここでは、高齢・熟年層の交際/元交際関係のもつれが事件化したケースとして近い事例を紹介します。
1)福岡県嘉麻市:75歳男が88歳女性にストーカー行為(2024年)
RKB毎日放送(TBS NEWS DIG配信)によると、75歳の男が、禁止命令を受けていたにもかかわらず88歳女性宅に押しかけたとして逮捕されました。女性は30年以上前の交際相手で、男は「妻と死別後に女性のことを思い出した」趣旨の話をしていたと報じられています。しかも同じ女性へのストーカー規制法違反で有罪・執行猶予中だったとされています。
2)愛媛県松山市:元交際相手(当時71)を56歳女が刺傷(2023年)
あいテレビ(TBS NEWS DIG)では、56歳の女が元交際相手の男性(当時71)の背中をナイフで刺した傷害事件の判決を報道。裁判所は、動機について「些細で酌量の余地は全くない」とし、懲役1年6か月・執行猶予4年の有罪判決を言い渡しています。記事中では、被害男性が「他の女性の家に行く」ことをめぐる感情的な対立が背景として示されています。
まとめ
今回の福岡の事件は、「熟年の恋愛・不倫」そのものよりも、関係の中で生まれた怒りや支配欲が、どこまで危険化するかを突きつける事件です。旅行直前という日常の場面で起きたからこそ、「他人事ではない」と言えるのではないでしょうか。


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